プロポリスとは?

プロポリスとは何でしょう?ご覧になったことはありますか? なかなかないですよね?
プロポリスとは、ミツバチがハーブや樹木の新芽から作る固形物です。 写真のカーキ色のものがそれです。プロポリスは、巣を無菌状態に保つためのものです。
具体的には、

  • 帰巣時に、ウイルスやバクテリアなどの進入を防ぐために滅菌する
  • 巣の補強、補修する
  • 巣内で死んだ生物などの腐敗を防ぐ

いわば、天然の抗生剤・抗菌剤・殺菌剤・防腐剤のようなものです。遠い昔、ミイラの保存にも使われました。

   

プロポリスの原料は?

プロポリスの原料は、蜂が集める植物の樹液や新芽と、蜂自身が出す唾液(酵素)を蜂が噛み砕いて混ぜ合わせたものです。
植物は自分の傷口を守るために、樹脂を分泌して傷を護ったり、新芽や蕾を微生物などから守ります。この抗菌作用に蜂も目をつけたわけです。
原料が植物なので、起源となるハーブや樹がどこに生えていて、どんな種類のものかで、プロポリスの成分も大きく異なってきます。
最高と言われるのは、ブラジルミナスジェライス州のものです。
理由は2つあります。
ひとつは、キク目のアレクリン バッカリス種(学名Baccharis Dracunculifolia)という植物。南米固有の植物で、フラボノイドが豊富に含まれています。
2つ目は、キラービーとも言われる”アフリカナイズドミツバチ”。この蜂は防衛本能が高く、巣を守るためにプロポリスを早く大量に作ります。また、同じ植物から収集しようとする習性があるため、有効成分の高いプロポリスを作ることができます。 
アレクリンを多く含むプロポリスは、”グリーンプロポリス”と呼ばれ、アルテピリンCの他、ビタミン、ミネラル、フラボノイドなど200〜300種の有効成分を含んでいます。
ヨーロッパや中国産のプロポリスは、ポプラを起源とするプロポリスで、フラボノイドが多く含まれています。

   

蜂の育て方と環境

プロポリスは、蜂が集めるハーブや樹皮がどこに生えているどんな種類のものかが重要だとお伝えしました。
同じように大切なのが、蜂がどのような環境で育つかです。
ブラジルの有機認証IBDの条件の一部を見てみると、

  • ・巣箱から半径5km(蜂の行動範囲)が少なくとも所有者の土地であること
  • ・半径30km以内に化学工業がないこと
  • ・敷地内に湧き水または井戸があり、外から川が流れ込んでいないこと
の立地条件の他に、下記のような禁止事項があります。
  • ・植林や環境整備が行き届いていること
  • ・過去3年以内に農薬など化学的な薬剤の散布や、木の伐採が行われていないこと
  • ・抗生物質の投与、巣箱への防ダニ剤など薬剤の使用禁止

弊社が販売しているプロポリスやキャンディの原料を扱うプロポリス会社は、これらの条件をクリアする理想的な土地を見つけ、ミナスジェライス州にある養蜂園とパートナーシップを結び、650㎢の広大な土地にブラジルで初めてのオーガニック養蜂園を誕生させました。毎年植林やハーブの植え付けも続けて、環境維持に努めています。

   

プロポリスの採取

蜂が素晴らしい環境で健康に育つと巣箱にプロポリスが作られます。
このプロポリスを、普通は1〜3ヶ月のサイクルで採取します。それでは蜂は疲弊してしまいます。
本来プロポリスは、巣箱を修復したりウイルスや細菌から守るためのもの。巣箱の隙間に埋められたプロポリスには、自分たちが出入りするための小さい穴が空いています。こうすることで、外敵の侵入を防ぎます。
弊社の扱う商品の原料であるプロポリスは、蜂の健康とプロポリスの品質を維持するため、半年に一回しか採取をしていません。
プロポリスは本来、蜂が巣箱の環境を維持するためのものですから、乱獲は巣箱の悪環境や蜂の病気を引き起こしてしまうからです。

   

プロポリスの種類

採取したプロポリスは“原塊”、日本では“蜂ヤニ”と呼ばれます。
みつばちが、花・ハーブ・樹木などから採った精油・花粉・樹液と唾液とを混ぜて作った樹脂性の物質です。
プロポリスの原塊は、色・産地・フラボノイド量によって、ランク規格付けがされています。規格といっても世界共通のものは、まだありません。
色別にはグリーン・レッド・ブラウンがありグリーンが最高とされています。
さらにグリーン系は、品質の高いものから、オーガニック、エキストラグリーン、ミナスグリーン、グリーン に分類されます。
産地つまり、その土地の植物の種類によって成分も大きく異なります。
欧州(ポプラ)オーストラリア(ユーカリ)、ブラジル(アレクリン・ユーカリ)が有名です。
ブラジル(ミナスジェライス州・パラナ州、 サンパウロ州)産が最高と言われるのは、フラボノイドを多く含むユーカリとアルテピリンCを多く含むアレクリンやアッサペイジがその地域に自生する特徴的植物だからです。
これらの他に一般的にはあまり知られていない種類が発見されています。これは、悪性腫瘍に対する数値が抗がん剤並みと言われているプロポリスで大変希少な“スペシャル”という種類です。